キッズビジネスタウン®のねらい

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千葉商科大学商経学部

准教授

近藤 真唯(こんどう まさただ)

 

 

今日、日本の教育では「生きる力」の育成が課題とされております。その背景には、常に変化し、先行きの不透明な現代の社会が大きく影響しています。

今日の社会は豊かさで溢れている状態にあるといえます。このような時代では次世代を担う子どもたちが強く、たくましく成長し、将来の目標や使命感を見つけることは、容易なことではありません。

子どもたちが「生きる力」を育み、健やかに成長するためには、学校、家庭、地域社会が連携し、子どもたちの教育に携わっていくことが重要です。

千葉商科大学は、地域の大学として、その連携の一角を担っていきたいと考えます。今回の『キッズビジネスタウン®いちかわ』(以下、KBT)は、このような背景から子どもたちの「生きる力」を育む場として、企画しました。

『KBT』は、2003年に実施された「キッズ都市市川」がベースとなっております。しかし、より実社会に沿った企画にしたいとの考えから、単に子どもたちが働いて収入を得て、消費していただけの「キッズ都市市川」に、新たに税金・流通の仕組みが盛り込まれました。

『KBT』に参加して活動を行うことにより、子どもたちはさまざまな困難に直面します。この時、子どもたちは、自ら考え、行動しなくてはなりません。

これらの活動は子どもたちにとって大きな挑戦であり、同時に成長の大きな糧となります。

子どもたちはこうした実学の体験を通して、都市づくりを行うのです。

この企画は子どもたちの「生きる力」を育む場を提供したいと考え、始まりました。

『KBT』に参加してたくさん働き、遊んだ体験は、子供たちにとってかけがえのない財産となり、大きな自信となるでしょう。

なお、この企画は千葉県教育委員会・市川市教育委員会・江戸川区教育委員会の後援を得て行われます。
このため大学関係者だけではなく、市川市役所、市川市教育委員会、地域のボランティアの方々の協力の下に行われます。

地域の一人ひとりが子どもたちの将来を真剣に考えることにより、子どもたちの「生きる力」を育むであろうことを期待します。

また、保護者の方もギフトカードで子どもたちが販売している商品を購入することができます。

親子揃っての御来場を、心よりお待ちいたしております。